子供の将来のために学資保険に加入！準備・手続きの流れ・審査のポイント

教育資金の目標額と受け取り時期を明確にする

学資保険は、いつまでに、いくらのお金を準備したいのかという目標に合わせて商品を選ぶことが基本となります。

目標金額の設定

大学入学時の費用だけでなく、中学校や高校の入学金など、いつ頃、どれくらいの教育資金が必要になるかを具体的に洗い出しておきましょう。進路の選択肢（国公立、私立など）によって目標金額は大きく変わります。

満期（受け取り）時期の決定

満期を18歳にするのか、22歳にするのかなど、資金を最も必要とするタイミングに合わせて設定することが大切です。満期時期の選択によって、商品の返戻率も変わってきます。

毎月の保険料として無理のない金額を設定する

保険料の支払いが途中で苦しくなり、解約することになると、元本割れしてしまう可能性が高くなります。学資保険は長期の積み立てであることを念頭に置き、無理のない保険料を設定することが重要です。

家計全体でのシミュレーション

現在の収入や支出、今後発生する可能性のある大きな出費（住宅ローンなど）を考慮し、毎月の積立額を決めましょう。

払込プランの検討

保険料を毎月払うだけでなく、年払い、あるいは一括で全期間分を払い込む全期前納など、払込方法の選択肢によって、総支払額や返戻率が変わってきます。

契約者（保護者）の健康状態を確認しておく

学資保険は保険商品であるため、契約者に万が一のことがあった際の保障も兼ねています。そのため、契約者の健康状態が審査の対象となります。

過去の病歴や現在治療中の病気、既往症などについて、保険会社に正確に申告するための情報を事前に整理しておきましょう。

1．商品選定とプランニング

まずは、事前に立てた目標金額や保険料の予算に合わせて、最適な商品とプランを決定します。

情報収集とプラン比較

複数の保険会社の返戻率や保障内容（特約）を比較し、ご家庭のニーズに合った学資保険を選びましょう。

専門家への相談

商品比較やプランニングが難しい場合は、専門家に相談することで、中立的な立場から最適なプランのアドバイスを受けられます。

2．申込みと告知書の記入

加入したい保険商品が決まったら、保険会社に申込みを行います。

申込書の記入

契約者（保護者）と被保険者（子供）の基本情報を正確に記入します。

健康状態の告知

契約者（保護者）と被保険者（子供）の健康状態について、告知書に回答します。告知は、保険会社が契約を引き受けるかどうかの審査を行うために非常に重要です。正確かつ正直に申告することが求められます。

3．保険会社による審査

申込みと告知書の内容にもとづき、保険会社が審査を行います。

告知内容の確認

保険会社は、告知された健康状態や職業、過去の病歴などから、将来のリスクを判断し、契約の引き受け可否や保険料の条件を決定します。

審査結果の通知

審査期間は商品や告知内容によって異なりますが、通常は数日～数週間で結果が通知されます。

4．契約成立と初回保険料の払込み

審査に無事通過し、保険会社が契約を承諾した後、契約が成立します。

契約内容の確認

保険証券が届いたら、申込み内容と相違がないか、保障開始日などを再度確認しましょう。

初回保険料の支払

初回保険料の払込みをもって、正式に契約が成立し、保障が開始されます。

学資保険の審査対象は「契約者」が中心

学資保険の審査で最も重要視されるのは、契約者の健康状態です。

契約者（保護者）の健康状態

契約者に持病や既往症があると、将来的に保険料を払い続けられなくなるリスクや、保険料払込免除の特約が適用されるリスクが高まります。そのため、過去の病歴や現在治療中の病気の有無などが細かく確認されます。

被保険者（子供）の健康状態

学資保険は貯蓄性が主体の商品であるため、原則として被保険者（子供）の健康状態が審査に大きく影響することは少ないです。ただし、医療特約などを付帯する場合や、子供に重い病気や障がいがある場合は、審査の対象となることがあります。

審査で確認される主な項目

審査の際に保険会社に告知する必要がある主な項目は、以下のとおりです。

健康状態に関する告知

過去数年間の入院・手術の有無、現在治療中・服薬中の病気やケガ、健康診断の結果で指摘された事項などです。この告知は、正確に行うことが最も重要です。

職業に関する告知

契約者が極めて危険度の高い職業（高所作業、プロのスポーツ選手など）に就いている場合、万が一のリスクが高まるため、審査に影響することがあります。

他の保険への加入状況

現在加入している生命保険や医療保険などの内容も、審査の一環として確認されることがあります。

審査をスムーズに通るための注意点

審査をスムーズに進めるための最も重要な点は、告知は虚偽なく正確に行うことです。

正直に告知する

審査を通りやすくするために、事実と異なる告知をすると、告知義務違反となり、将来的に保険金や満期金が支払われないなど、大きな不利益を被る可能性があります。

書類を準備する

過去の治療歴や健康診断の結果など、必要な情報をすぐに提示できるように事前に書類を準備しておくと、保険会社からの問い合わせに迅速に対応でき、審査がスムーズになります。